当院の避妊治療
妊娠を避けたい時に行うものでいくつか方法があります。当院での避妊治療は以下のことを行っています。
それぞれ避妊効果の差、メリット、デメリットがあります。ご本人とパートナーの方にとって最適な方法を選択し、治療を行なっていきます。
経口避妊薬（ピル）
ホルモン製剤で、決められた用量を内服することで高い避妊効果を得られます。避妊効果のほか、子宮内膜症や月経困難症、月経前症候群などの治療にも有効とされるほか、結婚までの期間と閉経直前に服用を継続することで、生活の質が上がる効果も得られます。定期的に月経が来るようにコントロールできるため、仕事や旅行などのスケジュールを立てやすいなどのメリットもあります。
服用中は、倦怠感や嘔気・浮腫などの症状が現れることが多いですが、これらの症状を緩和する工夫が可能なため、つらい症状がある方はお気軽にご相談ください。
なお、高血圧や肥満の方、喫煙者など血栓症リスクの高い方は、服用できないことがあるため、気になる方は当院までご相談ください。
ミレーナ
黄体ホルモンを持続して分泌できる、新しいIUD（子宮内避妊器具）です。ミレーナの使用によって、黄体ホルモン効果で月経量が減ることが多く、子宮内膜症や子宮筋腫の治療にも有効です。IUDは、5年間交換する必要がなくピルの効果が加わったため、従来のIUDに比べても効果が高い避妊方法とされます。さらに、卵胞ホルモンが含有されていないので、ピルと比較して、嘔気・浮腫・頭痛・血栓症などの合併症を起こす割合が低いのも特徴です。ピルやIUDを使用できない高血圧・肥満・子宮筋腫の方などが使用することができます。ただし、使用開始してから数カ月は不正出血が生じることがあります。
子宮内避妊器具（IUD）
子宮内部にIUDを挿入することで、受精卵の着床を阻害して避妊効果を得られます。種類が様々で、1年挿入から5年挿入継続するものまであります。長期間の挿入になると、炎症や癒着・感染を引き起こす恐れがあるため、指定された時期になったら交換することが大切です。稀に、月経量が増えたり、不正出血が生じる場合があります。避妊効果は高いとされますが、100％避妊できるわけではありません。
